同じ部署に私と同郷の女性社員がいます。
たまたま一緒に出張に行って判明しました。
「同郷のよしみ」で心の距離が近くなりました。
彼女は45歳の独身女性です。
国際結婚をして離婚歴があるようです。
長く海外に住んでいて日本に帰ってきたとのことでした。
彼女が社内で一番仲が良い友人を紹介するということで、
退勤後に3人で食事に行きました。
紹介された女性社員は、35歳の経理を担当する方でした。
彼女も独身です。
話をするうちに私と同じ大学出身ということが分かりました。
共通点があるというのはとても話が弾みます。
2人は社内では、目立たない一般職の女性社員です。
私は5月に転職してきて以来、役員と話をすることが多かったです。
私は前職の経験を活かして、新しいプロジェクトを担当しています。
そろそろ若手の社員と話がしたいと思っていました。
2人と話をするうちに、彼女たちの能力の高さを感じました。
同じ職場の女性は、海外に住んでいただけあって語学力が高いです。
経理の女性は、頭の回転が早くて、論理的にものごとを考えています。
管理職になれる能力はあります。
しかし、出世をしたいという気持ちはないようです。
会社は立地が良く、同じ業界では給料が高い。
福利厚生が充実している。
こういう環境では欲が出ないのだと思いました。
本当にもったいない話です。
社員の能力を潰している。
私は、61歳の現在に至るまで5つの会社を経験しています。
今までの会社の女性社員は、職場の愚痴や同僚の悪口ばかりでした。
それは裏を返せば、労働環境を改善したいという気持ちがあるのだと思います。
しかし、2人にはそれもない。
老害にならない程度に、2人に話をしました。
日本の急激な人口減少では、業界の将来はとても暗い。
どんな状況になっても社会に必要とされる人材になる必要がある。
あなたたちの仕事は機械に取って代わられる。
そのためにはコンフォート・ゾーンから出て、ストレッチ・ゾーンの状態に身を置くこと。
専門性を身に付けるように成長すること。
2人は納得したようでした。
しかし、こういう話をしても行動する人は10人に1人くらいです。
具体的なアクションプランを立てられないのです。
今度は、2人にアクションプランを立てて、行動するように促します。