糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

運と不運

昨晩は、前々職の同僚と食事をしました。

18年前には一緒の会社で働いていたのですが、彼も私も転職をして違う会社で働いています。

彼は、大学を卒業した後に就職し、35歳を過ぎてから仕事を辞めて大学院に進学したのでした。

修士課程を卒業した後に大学教員を目指したのですが、職が無くて会社員に戻ったのでした。

年齢は58歳です。

3年前に社内の派閥争いに巻き込まれ、左遷されてしまいました。

自分が加勢していた役員が失脚し、報復人事で本社から離れた支社に飛ばされてしまいました。

課長なのですが、日の当たらない部署にいます。

役職定年が無い会社なので65歳まで今のままだそうです。

彼は50歳を過ぎて再婚し、子どもがまだ保育園に通っています。

還暦近くで保育園に子どもを送り迎えしています。

とても幸せそうでした。

仕事は、運・不運があると思います。

運の良い人には、必ず良い人との出会いがあります。

運という漢字は運ぶと書きます。

だから運は人が運ぶと思っています。

彼は仕事では人に恵まれませんでした。

しかし、再婚して良い奥さんに恵まれました。

幸せって、自分の心の中にしかないと思います。

どんな境遇にいても、

自分が幸せだと思えば、幸せなのだと思います。

 

一番のリスクは変われないこと

本日のランチは、他の企業の役員と一緒でした。

私と同じ感覚を持っていました。

社会の変化に合わせて、組織が変わることができない。

組織には慣性の法則があります。

生え抜きの社員が変わろうとしない。

それは、目に見えない価値観があることを痛感しています。

何もしなくても成長できた時代の価値観は、波風立てずに言われたことだけをやっていれば良かった。

大人しく上司の言うことを聞く人が出世をした。

そのために現在の管理職になっている人は、自分から変化をしない人がほとんどです。

人は変わることができない。

だから社外から違う価値観の人を取り込むしかない。

中途採用の人を管理職にしても、生え抜きの人を使うことができない。

使うことができないだけではなく、中途採用の人を排除しようとする。

定年退職まで数年の人は、今までのやり方で終わりたい。

だから絶対に仕事のやり方を変えない。

しかし、仕事のやり方を変えなければ仕事の成果を出せない。

若者はそれを理解し変えようとしているが、上司や先輩が変えないので、嫌気が指してしまう。

そして、優秀な社員から将来を悲観して転職をする。

残った社員は、優秀ではない社員で、組織は衰退するばかりである。

組織を変えるには、システムを変えるか、人を変えるかしかないと思います。

しかし、既存の社員では、新しいシステムを作ることができない。

となると、人を変えるしかない。

組織は、2:6:2で成り立ちます。

2割のリーダー(人財)、6割のフォローワー(人在)、2割のルーザー(人罪)で成り立つと言われています。

2割のルーザー(人罪)を切り捨てなければ、組織の新陳代謝が進みません。

既存の社員は、しがらみがあるから、仲間を切ることができません。

その2割のルーザー(人罪)の主張が強くなると、6割のフォローワー(人在)がそれに巻き込まれてルーザー(人罪)になってしまいます。

そして組織が腐っていきます。

組織が成長するには、社員が成長するしかない。

社員が成長するには、自分がコンフォート・ゾーンからストレッチ・ゾーンに出なければならない。厳しい環境に身を置くことは辛いことです。

人が変われないのはそのためです。

社会が変化しています。人口減少で日本のマーケットが縮小しています。

社会の変化が合わせて、組織を変える必要があります。

組織は人で成り立ちます。

だから社員一人ひとりが変わる必要があります。

しかし、人は変われない。

組織が衰退するのを止められないのは仕方がないことなのでしょうか?

今年度最後の週になりました

気が付けば、今年度最後の週になりました。

昨年度の3月は転職活動をしていました。

還暦60歳の転職活動でした。

昨年のこの時期に現在の会社の正式な内定をもらい、前職の会社に退職届を出した頃です。

あれからあっという間に1年が経過しました。

転職活動をしていたことが、はるか遠い昔のように思えます。

結局、昨年の4月末に退職することになり、5月から現在の会社に勤務しています。

来年度はどんな年にするのか考えるまでもありません。

今年度は新しいプロジェクトに参加しました。

来年度も更に新しいプロジェクトに参加します。

私はあと1か月で62歳になります。

62歳で更に挑戦することになります。

今まで自分が培ってきた力を発揮できる仕事です。

体力的にも精神的にも辛いこともあります。

しかし、62歳に新しいチャンスを与えてくれる会社に感謝です。

19歳で実家を飛び出して以来、生活するために必死で働きました。

お金が無くて、食パンで生活をした時期もありました。

しかし、いつの間に自分の成長のために働くようになっていました。

自分は人を元気にする仕事をしたいと思っています。

人を元気にする仕事には不況はありません。

私生活では嫌なことも多いです。

不安なことも多いです。

じっとしていると不安で押しつぶされそうになります。

だから、忙しく働いていたほうが、不安に襲われることも無いので、精神的に楽なのだと思います。

毎日片道1時間40間の通勤時間です。

帰りの電車の中は、座席に座り目をつぶるとウトウトしています。

暖かい座席が心地よく眠ってしまいそうになります。

それも幸せなことなのかもしれません。

私は体が動く限り、働いていたいと思います。

人を元気にする仕事をして、人から感謝されたいです。

それが、自分の価値を認識する瞬間だからです。

自分が死ぬときは、「あなたがいて良かった」と言われたいです。

普通の生活をする以上のお金は欲しいとは思いません。

贅沢をしたいとも思いません。

旅行をしてのんびりしたいとも思いません。

死ぬときに「一生懸命生きた人生だった」と思いたいです。

ただそれだけです。

思いついたまま書いてしまいました。

読んでいただき感謝します。

 

卒業式は社会人としてのスタート

通勤電車の中で、袴姿の若い女性を見るようになりました。

大学や短大や専門学校の卒業式の時期です。

はるか遠い昔の自分の大学の卒業式を思い出しました。

35年以上前のことなのでうっすらとしか記憶にありません。

ただ、多くの同窓生は、卒業式を最後に会うことはありませんでした。

大企業で役員になれた友人もいます。

HPで彼らの雄姿を見ることができます。

そう言えば、卒業式の前に、ゼミ生全員(5人)が教授の自宅に呼ばれました。

麻雀をやって、飲み会になりました。

その後で、教授から容易に持ち運びができる薄い漢字辞典を手渡されました。

文章を書くときにすぐに使えて便利なものでした。

教授の教え子に対する心遣いだったと思います。

その辞書の中に、教え子1人ひとりへの簡単なメッセージが書いてありました。

私へのメッセージは、「知らないふりをしろ。謙虚になれ。」でした。

私は、高校卒業後に新聞奨学生を2年間やり、塾の講師を1年間やって、大学に入学したので、大学入学した年に22歳でした。

当時は、1浪や2浪はざらにいたのですが、さすがに3浪は珍しかったです。

私は大学に入る前の3年間でいろいろな経験をしたので、自信がある学生だったと思います。

すぐに知識をひけらかす嫌味な学生だったのでしょう。

本当に恥ずかしい黒歴史です。

当時は年齢よりも年上に見られていたので、スーツを着ると銀行員と間違えられました。

自分が・・・自分が・・・と自己アピールが強かったので、「知らないふりをしろ。謙虚になれ。」と教授のメッセージがあったのだと思います。

だから、若い頃は人とぶつかりました。

ぶつかる経験をしているうちに、角が取れて丸くはなったような気がします。

歳を取って、怒ることも少なくなりました。

謙虚に考えることもできるようになりました。

学生時代はいろいろな人に守られていました。

しかし、社会に出たら、自分で自分を守らなければなりません。

社会に出たら早く修羅場を経験したほうが良いと思います。

そうすることで早く成長ができます。

61歳になった私が悟ったことは、生きる意味は、心の成長だと思います。

心が揺り動かせられることを数多く経験することで、心が成長します。

卒業式を迎えた学生たちを見たときは、心の中で「これからが本当の人生だからね」と言うようにしています。

大学の授業はオンラインで十分です

資格を多く取得していると更新講習が頻繁にあります。

正直言って、面倒くさいです。

お金も1万円から3万円程度かかります。

その資格を出している協会の収入源になるのだから仕方がないのかもしれません。

車の免許も更新するごとに講習を受講することになります。

それと同じです。

測量士補は大学卒業と同時に取得できました。

登録はしました。

更新講習はありません。

しかし、一度も使ったことはありません。

宅地建物取引士は30年前に取得しました。

仕事で使うことはありません。

しかし、いざというときのために5年ごとの更新講習を受講しています。

国家資格のキャリアコンサルタントも5年ごとに更新する必要があります。

5年間で何十時間分の研修を受講しなければなりません。

昨日は7時間のオンライン研修を受講しました。

最近は便利なもので、対面ではなくオンラインでも更新講習が受講できます。

ZOOMで受講しました。

講師のレクチャーを受講した後に、いくつかのグループに分かれて実践練習をします。

昨日受講したのは21人でした。

3人のグループに分かれて実践練習をしました。

対面ですからどこからでも受講できます。

同じグループになった人に聞いたら、宮城県京都府に住んでいる方でした。

講師の方は北海道からレクチャーしています。

知識を得るだけならばオンラインで十分です。

講習の最後には知識の確認テストがありました。

大学時代のことを思い出しました。

広い教室で一方的に授業を受けるのならばオンラインで十分です。

文系の学部ならば授業はオンラインでできます。

広いキャンパスも必要ありません。

学生も下宿することなく自宅で授業が受けられます。

広いキャンパスも豪華な建物も不要ならば、授業料が下げられます。

通学する交通費も不要です。

文系の学生は大学で学んだ知識は社会で活用できているのでしょうか?

社会ではリカレント教育(社会人の学び直し)が叫ばれています。

オンライン授業ならば録画して見れば良いのですから、仕事が終わった後でも、休日でも勉強ができます。

最近は頻繁に短期大学の募集停止のニュースが出ます。

少子化で18歳人口が急激に減少していきます。

日経新聞によると、2040年までに240校の大学が潰れるそうです。

インターネットの普及によって、いつでも、どこでも、授業を受けられるのだから、大学は全世代を対象に、

必要な人に、必要な授業を提供すれば良いのだと思います。

学生生活は授業だけではないことは分かります。

サークルもアルバイトも恋愛も必要です。

しかし、授業はオンラインで十分です。

昔の同僚に会いました(その2)

近場の出張先で2人の元同僚に会いました。

1人目は前々職の同僚です。

私の2歳下の59歳の男性です。

2人目は前職の部下です。

私と10歳下の51歳の男性です。

2人の共通点は、思うように出世ができないことです。

後輩に追い抜かされてしまいました。

後輩が上司になるという屈辱的な立場にいます。

2人ともとても優しい性格です。

仕事は普通にできます。

優しい性格であるがために、困っている同僚を助けます。

だから私は2人のことを人間的に尊敬ができます。

しかし、自己アピールが足りないように思えます。

出世をするには、人事権を持つ上司に気に入られなければなりません。

その上司に認めてもらうポーズも必要なのです。

正直言って、私もそれができませんでした。

いろいろな同僚を見ていると、ゴマすりだけで出世をしている人もいます。

私は、前々職のときに、尊敬する上司から言われたことがあります。

「部下のゴマすりは、分かっていても可愛い」

私はゴマがすれない分だけ、仕事の質と量で評価されようとしました。

睡眠時間を削ってまで仕事をしていました。

今から考えると、もっと周りの人を巻き込めば良かったと後悔しています。

私の部下だった人とは来月飲むことにしました。

彼は51歳で主任です。

独身です。

一緒に働いていたときには昇任したいと言っていました。

久しぶりに彼と語りたいと思います。

上司としてではなく、人生の先輩として彼にアドバイスしたいと思います。

彼の人生が少しでも良い方向に進むように。

偶然に昔の同僚と会いました

近場の出張先で昔の同僚と会いました。

私より1歳年上の62歳です。

彼は、前職の会社で役職定年も迎え、役職無しで働いています。

定年退職は65歳です。

今は外回りが中心の仕事だそうです。

彼とは25年以上前から交流しています。

プロジェクトで一緒に仕事をしたことがあります。

気心が知れた仲で、実は私が現在働いている会社の身元保証人の1人になってくれました。

久しぶりに一緒にランチをしました。

彼は、役職定年を迎えたときに、甘んじて異動を受け入れ、外回りの仕事をしています。

私は、前職で役職定年を迎えたときに、内部監査室に異動になり、それが嫌で転職をしました。

久しぶりに会った彼は、あご髭を生やしており、髪の毛もあご髭も真っ白でした。

彼は、奥さんも他社の高い役職者で子どもはいません。

自宅は2つ持っています。

株で相当儲けていると聞きました。

働かなくても良いのでは?と聞きました。

退職してもやることがないから働いているとのことでした。

ただ自分に与えらえた仕事をこなしているだけのように思えました。

彼は同じ会社に大卒で勤め、40年以上勤務しています。

仕事は決して無理をせず、淡々と仕事をして部長になりました。

昔から仕事のやり方は変わっていません。

私は4回転職して5つ目の会社で勤務しています。

やりたい仕事を追求して、経営陣とぶつかりながらも働いてきました。

前職では部長でした。

人生は人と比較しても意味がないことを知っています。

彼は彼の生き方があります。

私は私の生き方があります。

62歳でのんびり働く彼と、61歳であくせく働く自分がいます。

過去は変えることはできません。

私は将来は不安です。

孤独な老後になるからです。

まずは、次の人生の転機である定年退職までの65歳までをどう生きるかです。

現在を精一杯生きるしかないと思っています。

精一杯生きた現在の積み重ねで未来を作るしかありません。

のんびりしたいと思います。

しかし、サボれない自分の几帳面な性格が邪魔をします。

損な性格だと自覚はしています。