糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

出世競争を外から見ていると

前職を60歳で役職定年となり、61歳で転職をして他の企業で働くようになりました。

それなりの役職はいただいたのですが、出世競争からは外れています。

私は4回転職して5つめの職場で働いています。

自分が出世競争の中にいたときには気づかなかったことが、今さらながら分かるようになりました。

それは、出世競争を外から客観的に見ているから分かることもあります。

出世する人は、間違いなく「敵を作らない人」です。

出世をする人は、ある程度は仕事の成果を上げた人であることも確かです。

しかし、仕事の成果をクリアした後は、人間性の評価になります。

私は若い頃は、出世する人は仕事の成果を上げた人だと思っていました。

出世するためには、どんな手を使っても仕事の成果を上げた人だと思っていました。

自分が管理職になって、部下の評価をするようになったときにも、仕事の成果を一番の評価としていました。

しかし、組織を俯瞰して見たときには、それが違うことに気づきました。

仕事の成果を上げていない人でも出世をしている人は数多くいます。

組織は、仕事の成果で動いているのではなく、人間の感情で動いているのです。

上司は部下を使うために、部下に対する感情を押し殺して仕事をしています。

上司と仲が良さそうに見える部下でも、人事評価はまったく逆になっている場合も多いのです。

そんな光景を目の当たりにしてきました。

部下を出世させるのは上司です。

上司に気に入られた方が勝ちなのです。

仕事の成果を出せる人がいても、上司に気に入られていなかったら出世はできません。

私は家族を犠牲にしてまでも仕事の成果を出すために頑張ってきました。

しかし、上司への気遣いをしなかったので出世はできませんでした。

ゴマすることが嫌いだったのです。

人間と人間は本音で交流するものだと信じていました。

それが間違いだとは言いません。

しかし、出世をしたい若者は、人事権のある上司には気に入られてください。