落語を直接観る機会がありました。
あまりテレビで観ることがない若手の落語家さんでした。
若手と言っても55歳だそうです。
古典落語ではなく現代落語です。
亡くなった立川談志師匠のお弟子さんでした。
落語は目の前で観ると迫力があります。
落語家さんは、懐から手ぬぐいを出して、しきりに汗をぬぐっていました。
大声を出していると汗も出るのでしょう。
テレビのスピーカーからの声と、直に聴く声では迫力が違います。
言霊を感じます。
落語を観て、帰るときにはかなりスッキリしていました。
落語と言えば思い出すことがあります。
大学時代のゼミの先生が、落語を学生に勧めていたことです。
先生は、寝る前に必ず落語のCDを聴いているそうです。
落語を聴いて笑っているうちに、嫌なことを忘れてぐっすり眠れるそうです。
当時の私は、落語なんてつまらないと、話半分で聴いていました。
そんな私も、当時の先生の歳を超えています。
今となってはそれが分かるような気がします。
「人間は楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのです。」
割り箸をくわえて無理やり口角を上げると、脳の中には幸せホルモンが出て幸せを感じるそうです。
仕事でも私生活でも嫌なことがほとんどです。
そんなときには、嫌なことを考えてしまって、なかなか寝付けません。
今はYou Tubeでいくらでも落語を観ることができます。
落語ならば聴くだけでも十分です。
スマホを枕元に置いて、落語を聴きながら眠りについてみたいと思います。