糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

人が幸せを運んでくれている

3月21日で国の「まん延防止等重点措置」が解除されることになりました。

これまで、新型コロナウイルス禍で、人間社会に大きな悪い影響が出ていたと思います。

一番の悪い影響は、人間関係が希薄になったことだと思います。

40年近く前に読んだミヒャエル・エンデのモモを思い出しました。

当時大学生だった私は、ゼミの先生に勧められて読みました。

児童書だと思って読んだら、哲学に近い内容でした。

「無駄な時間がいかに大切か」を思い知らされました。

会社の同僚と仕事帰りに飲み屋に寄って話をするのも大切な時間です。

愚痴や陰口を言うのは無駄ですが、他愛もない話をするのは信頼関係が醸成されます。

大学生が授業には出なくても、サークルの部室で友人と一緒にいる時間は有意義な時間です。

高校卒業と同時に故郷を飛び出して、家族や親戚に頼らず生きてきた私にとっては、

常に周りの人に助けられて、何とかここまで生きてくることができました。

風来坊の私を助けていただいて、本当に感謝です。

思い起こせば、私の人生の転機には、常に導いていただいた人がいました。

アラ還になって実感するのは、良い縁も悪い縁も運んでくるのは人だと思います。

だから人と会わないと人生が前に進まないと思います。

新型コロナウイルス禍の3年間で、オンラインでは信頼関係は築けないことを学びました。

パソコンを通した視覚と聴覚の情報だけでは相手を信頼することは不可能です。

やはり対面で会って、人間の5感で意思の疎通をして初めて信頼関係ができるのです。

ひょっとしたら第6感も使っているような気もします。

多くの人と会うことで、人生のチャンスが生まれます。

確かに悪い縁を運んでくる人もいます。

60年近い人生経験でそれをしっかり見抜いて、良い縁だけを手繰り寄せることが必要です。

このところ退職する人には必ず会って、最後の言葉を聴くようにしています。

会って一緒に食事をすることで信頼され、最後の気持ちを聴くことができるのです。

明日は、40年前に新聞奨学生で浪人をしていた時代の3つ上の62歳の先輩に会います。

先輩と最後に会ったのは7年前です。新聞販売店の奥さんが亡くなった通夜の日でした。

先輩は企業のお抱えのハイヤーの運転手をしています。

毎日会社に泊まり込んで、日曜日しか帰宅しないそうです。

新聞配達をしていた時代はハチャメチャな生活をしていました。

しかし、あの時代があったからこそ、現在の私があるわけです。

仕事を教えていただいた先輩には感謝です。

かなり遠距離に住んでいるので頻繁に会えるわけではありません。

年齢も年齢だけに、ひょっとしたらこれが最後に会う機会かもしれません。

だからこそ、会える人には会えるときに会っておこうと思いついて連絡をしました。

これが終活というのかもしれませんが、感謝を伝えるべき人には、しっかり感謝を伝えていきたいと思います。