人事評価のフィードバック面談をしています。
本人の自己評価と上司の評価の大きな違いに驚きます。
仕事の成果を出している人ほど自己評価が低いです。
自分に厳しいので、低い評価になるのです。
逆に、仕事の成果を出していない人ほど自己評価が高いです。
誰が見てもできない社員は、自分に甘い。
自分に甘いから仕事ができないのです。
自己評価と他者評価の違いを本人に納得してもらうのは難しいです。
営業などの明らかな数値目標があり、その達成度合いで評価をすることは楽です。
しかし、バックオフィス部門では評価が曖昧になります。
上司の好き嫌いが評価の基準になりがちです。
私は、フィードバック面談を、本音で語り合う場としています。
残業ばかりしている58歳のヒラの女性社員と本音で話しました。
彼女は、出世をしたかった。
しかし、同期の女性が管理職になっているのに彼女はなれなかった。
もう出世は諦めた。
自分を納得させるには、残業をして給与を増やすしかない。
そんな本音が聞けました。
彼女がなぜ出世ができなかったのか?
出世をするには「評価」と「評判」の2つのものさしがある。
仕事の成果が評価。
周りの社員からの評価が評判。
彼女は、周りの社員からの評判がすこぶる悪かった。
お客様だけでなく、同僚に対してもつっけんどんに会話をする。
私との面談の会話もつっけんどん。
好意を持てないどころか、知らぬ間に、他人を傷つけている。
出世をするには、仕事の成果よりも、上司の評判が大事である。
「あの人、いい人だね」という評判がなければ出世はできない。
それを出世ができない彼女に説明をしました。
「もう結構です」と返されてしまいました。
彼女の残業の時間単価は4500円くらいです。
彼女の残業代は月に20万円を超えています。
彼女の残業代は私の管理職手当よりもだいぶ高いです。
こんな人が65歳の定年退職まで会社にしがみついて、4000万円以上の退職金をもらって退職します。
昭和の時代の最後の生き残りです。
本音のフィードバック面談は、私にとって勉強になります。