糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

人生が振り出しに戻る

自立しかけた次男がまた引きこもりになってしまった。

8月末に退職をした次男であった。

9月初旬にハローワークで紹介された清掃の会社に面接を申し込んだが断られてしまったそうだ。

転職の面接を1回で断られて心が折れてしまったようだ。

次男は、中学1年生から7年間引きこもりを続けて、やっとそこから抜け出し、就業支援施設に2年間通い、就職できた矢先のことであった。

就職先がまったくコンプライアンスに欠ける企業で、障害者の就業支援の補助金を目当てで経営している会社だったとはいえ、5ヶ月間の勤務では職歴としては、すぐに会社を辞めるという評価になったようである。

次男は、夕食を作る家事分担だけは続けている。

そのために買い物だけは毎日行っている。

私は昼間は仕事で家にはいないので次男の生活は分からないが、部屋で寝ているようである。

次男は23歳になった。

13歳の中学1年の夏休みから引きこもり、19歳でやっとそこから抜け出した。

2年間、毎日、就業支援施設に通い、日商簿記2級やMOSの資格を取得した。

その就業支援施設に就職して、自動車運転免許も取得した。

経理等の事務を担当していたが、会社の法令違反を代表に指摘して、事実上の解雇になったようである。

その会社に勤め続けるには、代表に言われるがまま、補助金を搾取する申請を続けなければならない。

次男も社会の厳しさを思い知ったことだろう。

しかし、中卒(それもほとんど学校に通っていない)で、職歴もない23歳の男を雇う企業は少ない。

精神障害の手帳を取得しているが、それでも新型コロナウイルス禍の中では仕事がない。

次男が自活できるようになるまでにはまだ時間がかかると思う。

しかし、彼が自活ができるようにすることが、自分の人生の最後のお勤めだと思う。

前向きに頑張って生きていこう。