私は仕事で出世をすることしか考えていなくて、自宅は寝に帰るだけの場所だった。
だから地元のことは何も分からなかった。
実は興味が無かった。
6年前に妻が家を出て行き、大学を卒業して働き始めた長男もその半年後に家を出ていった。
中1から引きこもりの当時19歳の次男との二人暮らしになってしまった。
次男を何とかしなくてはと思い、仕事を休んで、次男を連れて、いろいろな施設に相談しに行った。
市役所や保健所などあらゆるところに相談に行った。
車で1時間以上かかる引きこもりの相談所にも通った。
そのときに地元の行政にお世話になり、多少なりとも地元のことに関心を持った。
お陰様で、何とか次男は施設に通うことになり、引きこもりは脱した。
その後、補助金搾取の障害者ビジネスの施設に利用され、次男は就職したものの辞めざるを得ないことになってしまった。
紆余曲折あった。
次男も何とか頑張って、独学でいろいろな資格を取得した。
次男は先月より地元の総合病院の事務でパートとして働いている。
次男は障害者手帳を持っているが、これも施設でアドバイスを受けて取得した。
障害者雇用になったほうが就職しやすいとのことであった。
次男は決して知能が低いわけではない。
独学で日商簿記2級を取得しているから、知能は問題ないと思っている。
7年間引きこもっていたので、人間関係の構築が苦手である。
これも多種多様な人と接していれば、できるようになるのだと思う。
次男の人生の歯車はどこかで外れてしまったが、
今それを入れ直して少しずつ人生を前進させている。
私の人生も山あり 谷ありであったが、次男の人生も山あり 谷ありである。
次男の人生は、谷から山に向かっていることは確かである。
今はパート採用で一生懸命やっている。
それが認められれば、正社員になることを信じてこれからも頑張って欲しい。
本日は、天気が良くて風もなく暖かかったので地元を散歩してみた。
地元にもいろいろ興味がある場所があることが分かった。
これからはもっと地元に目を向けて、老後の生活を考えよう。