糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

空白の39年間の幸せの尺度は

故郷の静岡の出張と中学の同窓会が重なったので参加してみました。

3年前に幼馴染とSNSで繋がりました。

そこから故郷で毎年実施している同窓会の存在を知ったのです。

決して幸せな人生を歩んでいるわけではないので参加を躊躇していました。

しかし、幼馴染と会いたい気持ちが募り、思い切って参加しました。

それから毎年参加して3年目になります。

中学と高校が一緒の同級生も4~5人います。

高校は公立の地域で一番の進学校だったので、その同級生は誰もが知っている有名企業の部長以上の役職になっていました。

故郷で親の会社を引き継ぎ、規模を拡大して多角経営をしている同級生もいました。

話しているといろいろな人生がありました。

勤めていた会社が倒産して、苦労をしている人。

離婚をして、寂しく過ごしている人。

数年前にワイドショーでも毎日大々的に報道された事件の犯人の親までいました。

しかし、同窓会に参加している人は、現在は幸せな人たちです。

過去を笑い話にできるからです。

話を聞いていると、同窓会に誘っても参加しない人がいます。

それは、現在、自分の人生を語れない人です。

誰もプライバシーを詮索しません。

自己開示できることだけ話せば良いのですが、同級生と会う勇気がないのだと思いました。

18時30分に始まった同窓会です。

3次会が終ったのは夜中の2時でした。

それからホテルに戻り、ベッドに入っても、しばらくは眠ることができませんでした。

中学を卒業して42年間、高校を卒業して39年間が経過しています。

42年ぶり、39年ぶりに会った同級生ばかりです。

彼らの人生を聴いているうちに、幸せって何なのだろうと考えました。

考えても答が出ません。

故郷に帰っても実家に戻れない自分がいます。

母親が許せないからです。

次の日は、父方の祖父母と父親が眠る墓参りをしました。

私の人生の現状を報告しました。

妻と25歳の長男が家を出て、次男と暮らしていること。

中学1年生から引きこもりだった22歳の次男が、4年前から外に出ることができ、現在は施設に毎日通っていること。

次男は、日商簿記3級などの資格を取得し、日商簿記2級の勉強を毎日独学で続けていること。

自分も4年前に脳梗塞で入院したが、今は元気で働けていること。

人生は山あり谷あり。

現在は、谷から山に向かっているような気がしてきました。

幸せって、希望を持って生きることだと思えるようになりました。