ライバル会社の女性社員5人とディナーをする機会があった。
終日かかる研修を受講していて、その帰りに、「ディナーをご一緒にいかがですか?」と言われた。
ライバル会社の同世代の女性部長と仕事上、情報交換をする機会が多く、故意にしている。
ライバル会社だから仕事上の話題は本音では話さないが、私生活の話題は本音で話す。
ライバル会社の20~50歳代の女性社員5人と私の6人で研修会場の近くのスペイン料理の店に入った。
女性の行動力には驚く。
先回りしてお店を予約してある。
スマホがあればどこからでも予約はできる。
その会社の社員は7名ほど研修に参加していたのだが、いつの間にか5人になっている。
どうやら7名を全員誘わなかったらしい。
男性の課長と、子育て中の女性は外されていた。
話を聞くと、男性の課長とはうまくいっていないらしく、一緒に飲みたくないとのことであった。
先ほどまで7名で和気あいあいと話をしていたのだが・・・。
仲が悪いなどとはおくびにも出さなかった。
男性の課長には分からないように、一度解散した振りをしてお店に集まった。
自分がこの課長であったらと思って背筋が寒くなった。
女性社員に嫌われるということは恐ろしいことである。
ライバル会社の女性部長が私にはとても気を使う。
彼女にとっては私は業界の情報源としては有益な存在であるのであろう。
女性社員のヒエラルキーというのは絶対である。
役職が年功序列であるから、先輩後輩の関係が役職と比例している。
上は部長56歳から下は新卒23歳まで各年代で年齢が並んでいる。
一緒に食事をしていても、暗黙の上意下達の雰囲気を感じる。
さすが女性は空気を読むのが上手である。
だから空気を読めない女性は爪はじきにされてしまうのであろう。
女性は雰囲気だけで会話をする。
男性と違って、話題に向かって意識のベクトルを揃えていくことはしない。
皆が好き放題に話しているだけである。
私の話も最後まで聞かない。
話題のジャンルがポンポンと飛ぶ。
最後は、その場にいない同僚の陰口で、団結力を強める。
管理職にならないで、平のままで責任がない仕事を続けたいのであろう。
女性の部長も女性の部下にはたいそう気を使っている。
やはり陰口を言われるのが嫌なのであろう。
私というライバル会社の管理職がいても話している。
よほど私のことを信用しているのであろう。
ライバル会社の弱点を見てしまったようだ。
日本は確実に少子高齢化が進む。
労働力人口が確実に減少する。
労働力を補うには、女性・高齢者・外国人に働いてもらうしかない。
まずは、女性である。
女性に働いてもらうには、今までの男性中心の縦社会のシステムを変える必要がある。
女性には男性にない仕事のモチベーションがある。
それを痛感した食事会でした。