故郷に出張で行くときに会いたい人の2人目は、43年前の高校時代の同級生です。
彼とは部活動も一緒でした。
年賀状だけは何十年も続けていました。
彼は、大学を卒業した後に、東京の大手企業に就職しました。
自動車の関連会社です。
そこで設計をやっていました。
40歳くらいのときに退職して、故郷の静岡に帰ったそうです。
故郷では正社員にならず、ずっと派遣で仕事を転々としていました。
結婚もしませんでした。
なぜ彼に会いたいかと言うと、高校時代から彼とは波長が合ったからです。
波長が合うというのは理解ができないかもしれません。
一緒にいて居心地が良いのです。
気を使わなくて済むということです。
携帯電話の電話番号を知っていたので、LINEでも繋がりました。
故郷で中学時代の同窓会が開かれたときに39年ぶりに参加しました。
7年前のことです。
そのときに、彼に連絡をして36年ぶりに会いました。
54歳のときです。
故郷のちょっと洒落た居酒屋で会いました。
お互いに外見はオッサンですが、会ったときに高校時代と同じような話し方になりました。
不思議ですが、同級生って相手がどんなに社会的な地位が高くても、フラットな関係で話をすることができます。
高校時代のフラットな関係に戻ってしまうのです。
馬鹿な話をして3時間くらいがあっという間に経っていました。
気持ちがスッキリしました。
お互い61歳です。
彼は未だに派遣社員として職を転々としているそうです。
両親も既に亡くなっているそうです。
そんな彼の生き方や考え方を聞いてみたいと思います。
幸せの基準は人によって違います。
お互い離れて暮らしているので、次はいつ会えるか分かりません。
これが最後になるかもしれません。
高校生のときには彼にはお世話になりました。
一緒にいるだけでも安心できました。
感謝の言葉を伝えたいと思います。