5時40分に起床して、6時30分に家を出て、会社には8時15分に到着する。
会社を18時に出て、19時30分に家に着いて、22時30分に寝る。
そんな毎日を送っている。
それが日課となっているので、続けていられるのだと思う。
私は、高校卒業と同時に静岡の実家を飛び出した。
実家にいるのが嫌であった。
家族は不仲であった。
家族に愛情を感じることはほとんど無かった。
小学生のときから早く実家を出たいと思っていた。
両親からは国立大学に進学する以外には学費を出さないと言われていた。
高校を卒業するときには、国立大学には合格できなかった。
そこで、新聞奨学生をやりながら予備校に通うために家を出た。
それから、実家にはほとんど帰っていない。
今でも音信不通である。
誰にも頼れずに生きてきた。
61歳の現在になるまで、人生で辛いことは数多くあった。
あまりにも辛くて、精神疾患と思われる症状も経験した。
誰にも頼れなかった。
病院には行かなかった。
だから、「頑張る」ことで乗り切ってきた。
それは、自分が誰にも頼れずに生きるためには、必要不可欠なことだったと思う。
「頑張る」ことが自分の存在意義であり、「頑張らない」ことは自分を否定するような感覚があった。
そうやって、ずっと生きてきてしまった。
しかし、還暦を過ぎて体力が続かなくなってきた。
ふと、何のために頑張っているのだろう?
と思うときがある。
こんな生き方をしてきた私は、死ぬまで頑張らなければならないのだろうか?
生きる力が抜けてくるときがある。
糸が切れた凧のように生きてきた。
風を探して飛び続けてきた。
しかし、そろそろ地上に落ちるときが近づいているのだろうか?
そんなことを思う今日この頃である。