多くの上司が勘違いしていることがあります。
部下が上司の言うことを聞くのは業務命令だからです。
上司の人間性で従っているからではないです。
多くの上司はこれを勘違いしています。
自分が人間的に偉くなってしまったと思ってしまいます。
自分もそうでした。
それは役職定年も迎えたときに落胆することになります。
役職が無くなるとほとんどの人は去っていきます。
人事権も決裁権も無い人に従う必要がないからです。
若いころは、職場の同僚と飲みに行くこともありました。
"飲みにケーション"というやつです。
しかし、職場の愚痴や同僚の陰口で盛り上がっていました。
本当に無駄な時間を過ごしたと後悔しています。
50歳を過ぎた頃から、職場の人間関係を深めることはやめました。
組織の利害で成り立っている人間関係は必ず終わりがあります。
利害が無くなったら終わりです。
私は61歳になるまでに、5つの組織で働きました。
多くの同僚と働きました。
組織を離れても親友として交流しているのは2人くらいです。
羨ましいと思う人は何人かいます。
それは社会的に成功した人ではないです。
人が喜ぶような仕事をしている人です。
笑顔が絶えず、人が集まってくる人です。
超一流企業で出世したとしても定年を迎えたらただの人です。
役職があるうちは周りの人からチヤホヤされたでしょう。
しかし、役職が無くなり、組織を去れば孤独です。
お金があっても寂しい老後です。
利害関係無しで"人が喜ぶ仕事"をしている人には定年退職はないです。
それは還暦を過ぎて痛感します。
幸せって、人間関係で作られるものだと思います。