まとまった夏季休暇を取得できる。
若いころは麻雀はやった。
ゴルフはやらなかった。
金持ちの趣味だと思っていたから。
体質に合わないのか酒は飲めない。
飲むと息苦しくなってしまう。
酒の席は好きなので、ウーロン茶で付き合う。
通常の休日は、家の大掃除で終わる。
今は、持ち帰り仕事はしないことにしている。
今は、後進が成長できるように、仕事を見守る。
自分がやったほうが成果が出ると思っても、手を出さないようにしている。
成長するためには、失敗が必要だから。
後進はなかなか育たない。
それは向上心がないからだと思う。
ホワイト企業に勤めていると、現状に満足してしまう。
今の待遇が定年退職まで続くと思っている。
日本の将来を考えるとそんなことは絶対にない。
私は4回転職して5つめの職場にいる。
組織の未来を見通す力はあると思っている。
後進の心に火を灯すように促しているのだが、なかなかインスパイアできない。
私の力不足だろう。
やり過ぎるとパワーハラスメントとなってしまう。
61歳の私は、定年退職まであと4年間である。
あと4年間でも向上心は失いたくない。
夏季休暇に自宅にいるとだらだらと時間が過ぎていく。
思い切って自宅の近所のスターバックスに来てみた。
スイカのフラペチーノを頼んで一人席に着くと、
還暦を過ぎたオジサンたちが結構いる。
短パンとTシャツ姿で読書をしている。
私も短パンとTシャツである。
平日であるから定年退職をした方々かもしれない。
ふと、自分の定年後の生活を考えてみた。
やりたいことを探してみたが見つからない。
俺の人生は仕事で生きるしかないのか。
この年齢でも仕事があることは、人から必要とされていること。
役職定年を過ぎて、後進に煙たがられて、老害と言われるよりも、幸せだと思った。
還暦を過ぎて、生き方を変えてみた。
周りの人に感謝をして、利己よりも利他で生きること。
ありがとうを言うこと。
愚痴や陰口などのマイナスな言葉を口にしないこと。
そうすると、自分の身に良いことが起こるようになった。
周りの人が助けてくれるようになった。
思いもよらず幸運が舞い込んでくるようになった。
これまで肩ひじ張って生きてきたことが馬鹿らしくなった。
人生は「生きる」よりも、「生かされている」ということだと思う。