次男が作った夕食のカレーを食べているときに、次男がポツリとこぼした。
次男は、障害者自立施設に2年間毎日通って、その努力が認められて、その施設の関連会社に4月に就職できた。
障害者自立施設では、電卓の資格やMOSや日商簿記3級と2級を取得した。
その施設の代表者がいくつかの会社を経営している。
手を広げて飲食業の店舗を開店することで、新しい会社を作り、次男はそこの経理として雇用された。
それが新型コロナウイルスの影響で、飲食業の店舗が開店できないらしい。
会社の売り上げは今のところ0円である。
それは経理を担当している次男が一番良く知っている。
週のうち半分は在宅勤務になっている。
次男がやっと社会に出れると思った矢先、人生の方向性が危うくなってしまった。
苦難を乗り越え、ここまで来たのに、悔しい。
労働契約を結んでいるので、解雇される可能性は低いと信じている。
次男は自宅でもコンピューター会計の本を購読して勉強している。
彼の努力が報われて欲しい。
そう切に祈るばかりである。