糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

61歳の女子大生

10年前にキャリアカウンセラーを取得するために一緒に勉強をしていたグループのメンバーの1人から久しぶりにLINEで連絡が来ました。

私と同じ61歳の女性です。

独身の女性です。

当時はバリバリ働いていたのですが、聞いてみると60歳で退職したとのことでした。

定年は65歳なのですが5年早く退職したとのこと。

聞いてみると、大学に通っているとのことでした。

61歳の女子大生です。

彼女は大卒です。

退職と同時に学士編入学の試験を受けて合格したとのことでした。

どうしても美術史の勉強がしたくて、自分がやりたい学問の専門の先生がいる大学を受験したとのことでした。

特に大和絵の研究をしたかったそうです。

やりたいことをやらないと死ぬときに成仏できないと思い、編入学の試験を受けたら合格したので仕事を辞めたそうです。

彼女の人生の思い切りの良さには驚きました。

大学生と混ざって授業を受けているそうです。

たまに先生と間違えられるそうです。

大学の先生が自分より若いことが多いそうです。

自分よりも40歳も若い大学生と学生生活を送るなんて私には想像できません。

いくら勉強したいことがあるとはいえ、40歳も若い大学生と一緒に授業を受けて、レポートも提出することは、オッサンのプライドが許しません。

これから卒論も書くそうです。

そして、大学院まで進学したいそうです。

日本語教師にも興味があるので外国人に日本語を教えるボランティアにも参加しているそうです。

シニアでもできる仕事を考えて、保育士の国家試験も受験するそうです。

仕事を辞めたことには未練はないの?

と聞いたら、まったくないそうです。

もう一度生まれ変わったら、絶対に同じ仕事をするとのことでした。

それほど仕事が楽しかったそうです。

私って世間とズレているからね(笑)屈託なく笑います。

彼女は生涯独身で、仕事をしながらいろいろな趣味に挑戦して、やりたいことはすべてやるというモットーで生きています。

ある意味、本当にうらやましいと思います。

私のようなしがらみだらけで、仕事にしがみついている人生はどうなのだろう?

そんなふうに思いました。

豊かになるために仕事を一生懸命やっていたのに、いつの間にか、仕事を一生懸命やることが目的になってしまっていました。

彼女と話していると自分の人生が虚しく思えてきました。