糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

悔しくて涙が出てきました

年賀状を整理していて気づいたのですが、毎年やり取りしていたのに来ていない人が何人かいます。
以前の職場の上司や先輩だととても心配します。
70歳代の後半の方が多いからです。
本日ポストの中に、挨拶のハガキが入っていました。
恐らくご家族の方が出したと思われます。
軽い認知症を発症して老人ホームに入ったと書いてありました。
その方には前職で本当にお世話になりました。
職場の上司や先輩となると、退職後に会いたい人はほとんどいないのですが、その方は退職してからも何度かお会いしていました。
もともどは自衛隊の高射砲部隊の隊長だった人です。
自衛隊を50歳くらいで定年退職して再就職した方でした。
さすが自衛隊だけあって礼儀正しく、いつも姿勢を正していました。
部下想いの方で、苦しんでいる部下にはいつも優しく声をかけてくれていました。
私も昼飯を誘われて、美味しいものを食えば元気が出るからと、一番高いメニューを奢ってもらいました。
こんなに良い人がいるのかと思うくらい良い人でした。
誰もがそう言っていました。
ある日気づいたのですが、その方は難病で苦しむ奥さんと娘さんを看病しながら仕事を続けていたのでした。
その方がどんな遠い場所への出張でも、必ず日帰りをするので不思議に思っていました。
その方が退職後に、奥さんと娘さんが亡くなり、私は葬儀にも参列しました。
その方は一人暮らしになっても、趣味の社交ダンスを続けているから楽しいと言っていました。
15年くらい前に、その方を励ますために元職場の同僚を誘ってカラオケに行きました。
何時間も歌った後で、気づいたらお会計がすべて済まされていました。
その方はどんなに酔っ払っても周りの人への気遣いだけは忘れませんでした。
その後は、私が仕事が忙しくなって会うことも無くなり、年賀状だけの交流になりました。
年賀状を読むたびに、いつかは会おうと思ったのですが、結局会えなかったです。
ポストに入っていたハガキには、先方の住所も連絡先も書いてありません。
恐らく、認知症だから会っても分からないということなのかも知れません。
ハガキを見ながら本当に後悔して、涙が流れてきました。
久しぶりに男泣きをしました。
今年は、会いたい人には会っておこうと思います。
私には尊敬する先輩が2人います。
その2人には今年は会いに行こうと思います。