本日は、高校時代の2つ下の後輩と上野で飲みました。
後輩は、静岡県の三島から東京の赤羽まで新幹線と京浜東北線で通っています。
片道2時間かかるそうです。
彼はもともと大手電気メーカーの技術者でした。
早期退職制度を利用して57歳で退職し、半年間の空白期間を経て、大手家具メーカーに58歳で転職したのでした。
彼とは5年前にSNSを通して再会できました。
35年ぶりの再会でした。
前回彼に会ったのは、昨年彼が大手電気メーカーを退職するときでした。
彼の奥さんが大病を患い、退職を決意して、故郷に帰るときに神保町で飲みました。
私は7年前に突然、脳梗塞になり入院しました。
そのときに、初めて、自分の死を意識しました。
それからは会えるときには、会える人に会っておくことを決意しました。
しかし、新型コロナウイルス禍でそれもできなくなっていました。
久しぶりに会いました。
話を聞くと、彼も先月、大腸ポリープが見つかり内視鏡で取ったのですが、病理検査をしたら初期の大腸癌だったそうです。
会って良かったと思いました。
私と彼は同じ個人塾に通っていました。
その塾の先生はとても変わった人でした。
数学の公式は教えない。公式を自分で導き出すように教えられました。
物事の原理原則をとことん追求させる先生でした。
そんな塾で育ったので、私も後輩もとても変わっていると思います。
表面上だけ取り繕って適当にこなすことができないのです。
悪く言えば要領が悪い不器用な人間です。
だから後輩と議論をして、気づいたら4時間が経過していました。
後輩から言われました。
「先輩は仕事を辞めないほうが良いですよ。辞めたら体調壊しますよ。」
後輩は、大手電気メーカーを退職した後に、半年間職探しでのんびりしていたそうです。
今まで身を粉にして必死で働いていたので、のんびりしたら、精神的に認知症に近い状態になり、体調も悪くなりヘモグロビンa1cが8.5まで上がったそうです。完全に糖尿病です。
他の大手電気メーカーの社員の方にも聞いたことがあります。
猛烈に働いていた人が定年退職すると、数年で亡くなってしまうそうです。
100メートルを全力疾走した人が、いきなり止まって動かなかったら、恐らく倒れますよね。
それと同じです。
仕事を辞めてもやることがないと、精神に異常をきたし、そして肉体も異常になるようです。
後輩は、死ぬまで働くと腹を決めたそうです。
私の親父は70歳で心筋梗塞で突然死しました。
私の祖母も74歳で心筋梗塞で亡くなりました。
私は53歳で脳梗塞になりました。
そう考えると、私は循環器系の病気で70歳ちょっとで亡くなるかもしれません。
還暦の私に残された年月はあと10年ちょっとかもしれません。
そう考えると、少しでも後悔しないで死ねるようになりたいです。
そのためには、やり残したと思うことをやるしかないと思います。
老後も行動あるのみだと悟りました。
もうちょっと仕事で挑戦するために、転職活動をしてみようかと思いました。