大学卒業後に親戚が経営する建設会社に入りました。
入社後すぐに、富士山の麓にある管理者養成学校の地獄の特訓8日間に参加させられました。
会社側としては、新入社員の学生気分を一気に吹き飛ばすつもりだったのでしょう。
朝4時半起床で、さまざまな課題が課され、それをクリアしないと卒業できないものでした。
私も含め同期4人と一緒に参加しました。
その1つの課題で、歌を覚えさせられたのを未だに覚えています。
♬要領とごまかしで長い坂は行けない。仕事場は戦いの場、半端ではない~♪
3人は8日間で卒業できましたが、1人は1日延びての卒業でした。
それから毎日が飛び込みセールスの毎日でした。
卒業が延びた1人は、1年目で逃げ出しました。
ある日突然、社員寮から夜逃げをしました。
私は2年目で退職しました。
残りの2人も3年目で退職しました。
昭和の終わり頃の話です。
35年も前の話です。
パワハラなど当たり前の世界でした。
還暦前にして思い出してみると、あのときの訓練の内容は、
猪突猛進型の昭和の営業スタイルでした。
根性・度胸・努力がすべてでした。
しかし、あのときの経験が人生の肥やしになった気がします。
たまに、あのとき夜逃げをした同期の社員は何をしているかと思います。
そのときの同期の1人とは今でも年賀状をやり取りしています。
懐かしい昭和の思い出です。