何年かぶりに社員の採用面接官を担当した。
30分間ほどの面接を4回。
中途採用が対象である。
4名ほどの採用に、500名以上のエントリーがあった。
書類を受け付けたのが約300名。
書類審査で16名まで絞られていた。
コロンウイルス禍で不況になった影響で、有名企業の社員がほとんどである。
30歳~40歳の課長クラスも応募してきた。
会社四季報で会社の経営状態をチェックすると、応募者の企業はどこも赤字である。
応募者は会社の将来に見切りをつけて、転職活動をしているのだろう。
前日に面接を担当する人の応募書類を隅から隅まで時間をかけてチェックした。
他人の人生がかかっている。
それを選別するのだからこちらも真剣にならざるを得ない。
面接が始まった。
私の準備した質問にもすらすら答える。
履歴書や職務経歴書の記載事項は暗記しているようだ。
こちらも自分の部下になる可能性がある人なので、しっかり吟味する。
やはり評価するポイントは「行動特性」である。
学歴や職歴は関係がない。
その人が行動する原動力は何なのか?
熱意もあり、行動力もあり、向上心もある人がいた。
私は58歳で職位定年まであと2年間である。
自分の後に続く人材が採用できそうである。