糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

人の去り際

年度末に退職する方々がいます。

私はいろいろな方を見送ってきました。

去り際にその方の人間性が出ると思っています。

定年退職に抵抗する方を見たことがあります。

「なんで退職しなければならないんだ」と人事課に怒鳴り込んでいました。

会社の規程に反してまで会社に残りたいのですね。

誇張する人も何人か見たことがあります。

「いくつかの会社から来ないかとのオファーが来ている」
そういう人で定年退職後に他社に転職した人はいません。

人知れず有給休暇を取得して、いつの間にかいなくなっていた人もいます。

送別会も断っていました。

会社の煩わしい人間関係を断ち切りたかったのだと思います。

送別会のときに、「この会社にいて良いことは一つも無かった」と挨拶した人もいます。

よほど会社に恨みがあって、我慢して働いていたのだと思います。

 

定年退職というのは、サラリーマンにとっての死と同じです。

私は定年退職まであと4年です。

あと何年いるか分かりませんが、会社を去るときには、感謝して去りたいです。

「あなたがいてくれて良かった」と言ってもらえることが最高の喜びになります。

どうやら自分が死ぬときには独りぼっちのような気がします。

まだまだ未熟な人間で何度も人生をやり直さなければならないと思います。

せめて自分の人生の境遇に感謝をして笑顔で死にたいです。