生きていればストレスが発生します。
ストレスのほとんどは人間関係から発生します。
何の目標も持たない生き方ならばストレスは発生しないと思います。
しかし、人間はなんらかのこだわりがあります。
そのこだわりと、現実とのギャップがストレスとなります。
同居している26歳の次男とその話をしたことがあります。
次男は、自分はストレス耐性がないと言っていました。
彼は中学校1年生の夏休みから引きこもりました。
妻が家を出て行った19歳まで7年間部屋に引きこもっていました。
多感な時期を人と接触することがなかったので、ストレス耐性が無いのだと思います。
妻が家を出て行った後に、私といろいろな施設を回りました。
健康診断を受けたら悪い数値が沢山出てきました。
保健所や自治体の引きこもり相談センターに相談しました。
若者サポートステーションにも通いました。
就労移行支援施設にも2年間通いました。
学歴を付けようと思い定時制高校に通うことも考え、私が帰宅後に勉強を続けていたこともありました。
就労移行支援施設に通っていたときに、いろいろな資格を取得しました。
MOSや電卓の資格から始め、日商簿記3級、日商簿記2級を独学で取得しました。
車の免許も取得しました。
若者サポートステーションに通っていたときに、支援員の方から障害者手帳を取得したほうが就職しやすいと言われ、
抑うつ傾向だということです。
就労移行支援施設にそのまま就職しました。
経理の仕事をしていたのですが、就労移行支援施設が不正な補助金搾取をしていることが分かり、
それを指摘した次男は月給3万円になりました。
もともと半年間だけ雇用して、補助金をもらったら次男を解雇するつもりだったようです。
その後、ハローワークに通い、障害者雇用の求人を見つけ応募していきました。
私はキャリアコンサルタントの資格を持っているので、次男の履歴書を添削したり、面接練習をしていました。
掃除の会社、総合病院の事務などに内定をもらいました。
総合病院の事務に、障害者雇用のパートで採用されました。
今月で2年3カ月間働いています。
経理課で働いています。
経理課は5人の職員なのですが、彼が入職してすでに3人の職員が辞めています。
所属長のパワハラがひどいらしく、常に周りの職員を怒鳴り散らしているらしいです。
ベテラン職員が退職して、勤続2年程度の次男が古株の2番目になっています。
次男は毎晩21時過ぎまで残業しています。
22時を過ぎることもあります。
パートの身分ながら、職員の給与計算や予算策定なども担当しているそうです。
パートから契約職員、契約職員から正職員への登用もちらつかせて働かせていますが、いっこうに登用する様子はありません。
総合病院は自宅から車で15分程度の距離にあります。
バスを2本乗り継いで通勤しています。
次男は心療内科の薬を飲んでいますので、車の運転ができません。
21時過ぎまで残業しているとバスが無くなってしまいます。
私が迎えに行っています。
次男も所属長から毎日怒鳴られているそうです。
ストレスと戦っています。
引きこもっていた7年間の成長分を取り戻しているのだと思います。
少しずつストレス耐性もできたのだと思います。
次男は転職する難しさも感じています。
引きこもりからここまできたのだから、安定した正職員になってもらいたいです。
私が死んだ後も、自立して生きていけるまで力を付けてもらいたいです。