糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

コンフォート・ゾーンを出ない大人たち

県立高校の校長を定年退職して、私立高校の校長になった友人と電話で話をしました。

地方の高校は人口減少に苦しんでいます。

東京都ですら23区の西部以外は人口が減少していきます。

誰もが少しでも偏差値の高い高校に行きたいのですから、中学生の数が減少していけば、偏差値の低い高校は淘汰されます。

減少する一方の受験生を獲得するには、選ばれる高校にならねばなりません。

友人の高校は偏差値が低い私立高校です。

彼は校長1年目から生き残りのための策を提案しています。

スクールバスを走らせて遠隔地からも生徒を集める。

海外の大学と連携して、海外大学への進学者を増やす。

いろいろな策を提案するのですが、他の教員や理事から却下されています。

なぜならば「面倒臭い」から。

このままでいけば、あと数年で赤字経営の学校になります。

定年退職間近の教員や理事はあと2~3年もてば良いのでしょう。

あまりのやる気の無さに、友人は仕事を投げ出すかもしれないと嘆いていました。

彼の前任の校長は、我々の高校時代の恩師です。

恩師も定年退職と同時に県立高校から私立高校の校長になりました。

恩師は66歳で病気で亡くなってしまいました。

恩師から言われて彼が校長を引き継いだのでした。

だからこそ彼も強い義務感を感じていました。

私も61歳になる現在まで生きてきて、「変わらないバイアス」の強さに辟易しています。

自分が沈んでいる船に乗っているのに何もしない。

私は何とかしようと必死でもがいて、もう沈没すると悟ったときに、船を乗り移っていました。

私は転職4回しています。

若者を見ていると、現実を受け入れて、何もしない人が多いです。

辛い思いをしたくない人が多いです。

コンフォート・ゾーンを出ることができないのです。

私の生き方は、「座して死を待つよりは、出て活路を見出さん」でした。

61歳で転職して5つめの会社で働いています。

現在の会社で、PDCAサイクルを教えても、過去の踏襲を続けようとします。

それは会社の体制にも問題があると思っています。

社員の評価が減点方式だからです。

挑戦して、失敗したら、減点されるからです。

失敗しないためには、過去の踏襲を続けることが安心です。

もっと挑戦を奨励する体制、失敗を許容する体制が必要です。

私は挑戦する若者をサポートしたいです。