高校の同級生は大学を出てから故郷の静岡に戻って就職した人、都会で就職した人に分かれます。
高校が進学校であったため静岡大学に進学して教員になった同級生も多いです。
61歳になりましたから公立の学校の教員は定年退職しています。
延長して働いている人もいます。
運良く地域トップ高校の校長まで上り詰めた人の何人かは、私立高校の校長になっています。
今や地方は急激な少子化で、中堅の県立高校ですら生徒募集で苦労しています。
地方はトップの高校が県立高校で、県立高校に落ちたら私立高校という流れが未だに残っています。
少子化によって中学生の数が減り、県立高校から私立高校に受験生が流れない状況になっています。
私立高校は存亡の危機を迎えています。
昨日、高校の同級生の私立高校の校長から、学校の運営委員をやってくれないかという依頼がありました。
私はすでに別の高校の運営委員を拝命しています。
別の高校の運営委員は3年目になります。
その高校は4年前に受験生が集まらず定員割れを起こしていました。
その高校の校長は高校時代の親友です。
親友から頼まれて運営委員を引き受けました。
私もできるだけの知恵を絞って生徒募集の施策のアイディアを出しました。
その結果、ここ数年で一番多い受験生数になりました。
現場の先生もよく行動してくれたと思います。
結果が出たというのは本当に良かったです。
昨日依頼が来た高校は、偏差値がかなり低いです。
職業に直結したコースがいくつかある高校です。
存亡の危機にあると思います。
地方の学校の運営委員を見ていると、その学校の卒業生で地元の名士が多いです。
または、地元の校長先生を退職した人です。
会議に参加していると、昭和の時代から頭が変わっていません。
昨年は会議に出て、ある委員が、「生徒がもっと図書館で本を借りるようにしよう」と発言しました。
今や紙の本を借りる人は少数派です。
タブレットが一人一台の時代で、生徒は電子書籍を読んでいます。
進路指導の先生が、早慶よりも静岡大学に行こうと発言したのには驚きました。
もう老害です。
友人の校長に聞くと、生徒が集まらず存亡の危機にあるのに、先生が危機感を持たない人が多いとのことです。
恐らく、校長がそんな組織に刺激を与えたいから、私に委員を依頼してきたのだと思います。
絶対に「火中の栗を拾う」ことになります。
友人の校長を守るには、私が悪者になるしかないです。
私の人生も最終段階です。
怖いものはありません。
人から必要とされていることは自分の存在価値があることです。
謝礼はもらわず交通費だけで受けようと思います。
自分の会社に許可をもらうことができたら受けようと思います。
故郷に恩返しができない私のせめてもの償いです。