糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

43年前に受験した共通一次試験

本日1月13日(土)は大学入学共通テストの1日目です。

受験生は自分の実力が出し切ってもらいたいです。

私が人生で最初の大学受験が、この試験でした。

当時は、共通一次試験と言いました。

43年前の高校3年生のときです。

静岡大学で受験しました。

高校の同級生と連れ立って、受験会場に向かいました。

電車とバスを乗り継いで1時間以上かかりました。

当時は、静岡県の高校3年生の大学進学率は30%未満でした。

その上、共通一次試験は国立大学だけの試験でしたから、受験生は国立大学を受験するエリートばかりでした。

私は、地域一番の進学校に通っていました。

高校の先生は、とにかく国立大学に進学するように進路指導をしていました。

私立大学に合格しても、浪人して国立大学に進学するように進路指導していました。

全校生徒の半分以上が国立大学に進学しました。

最初の共通一次試験の当日のことは未だに覚えています。

級友5人くらいと一緒に試験会場に着きました。

バスを降りてしばらく歩いているうちに、M君がアッと叫びました。

M君の手に、カバンがありません。

M君は緊張していたのでしょう。

カバンをバスに忘れてしまったのです。

受験票も筆記用具もカバンに入っています。

M君の運もそこで尽きたようでした。

M君はクラスでも成績上位者でした。

旧七帝大には合格する成績でした。

結局、彼は慶應義塾大学に進学することになったのですが、あのとき無事に共通一次試験を受験していたら、一橋大学には合格していたと思います。

彼は大学卒業後に転職を繰り返して、最終的には故郷に帰って実家の農業を継いだようです。

今は、私立大学も大学入学共通テストを利用できますので、受験のチャンスも広がっています。

私が高校生の頃は、国立大学を受験するためには、共通一次試験の一発勝負でした。

61歳になった私が過去を振り返ってみると、学歴は人生に大きな影響を与えると思います。

どんな学校で学んだよりも、そこで知り合った友人と切磋琢磨して成長した経験のほうが人生に大きな影響を与えます。

自分の周りの5人の実力の平均が自分の実力と言います。

だから、優秀な人の集団に入ることが自分の成長に繋がります。

学歴、職歴の大切さは、優秀な人の集団に入ることだと思います。