私立高校の校長から頼まれた1時間のプレゼンテーション。
高校3年生100人に話をしました。
しっかり準備をして臨みました。
生徒よりも先生に話を聞かせたいとの依頼でした。
急激な少子化が原因で、生徒が集まらなくなっています。
伝統のある学校ほど、改革を進めるのが難しい。
一番難しいのは、先生の意識改革。
古くからいる先生ほど、新しいことを導入するのに反発する。
新しいことを導入することは、これまでやってきたことを否定することになる。
これまでやってきたことを否定することは、古くからいる先生を否定することになる。
否定してでも新しいことをやらねば学校が倒産してしまう。
公立高校は統廃合すれば良い。
公務員なので先生の雇用も保証される。
しかし、私立学校の場合には、倒産しても先生の雇用は保証されない。
今回のプレゼンは、社会環境が変わっているのだから、それに合わせて組織も変えないと、組織は社会から淘汰されてしまうという内容でした。
内閣府や厚生労働省のデータを使いながらグラフや表で説明しました。
文部科学省のデータを見ると、私立大学の4分の1は慢性赤字です。
人口減少に歯止めがかかりません。
約150校の大学が倒産の危機にあります。
高校はもっと深刻です。
伝統にしがみついていては倒産します。
今回は完全にアウエイでのプレゼンテーションでした。
高校の先生は、最初から何を話しても反発する雰囲気がありました。
たぶん私のプレゼンテーションの本来の意図が分かっていたのだと思います。
生徒の笑いを取りながら、心をほぐしていきました。
核心をついたところはズバッと切り込みました。
メリハリを付けて話しました。
講師料を渡されましたが辞退しました。
プレゼンテーションの最後に、100人の生徒全員に4ヶ月後までに具体的に何をやるかを書かせて集めました。
しっかり目標を書いてありました。
生徒の心に火を灯すことができたと思います。
プレゼンテーションの目的の半分は達成できたと思います。