周りの社員を客観的に見ていると、思うことがたくさんあります。
60歳の役職定年を機に、転職をして61歳から新しい会社で働き始めました。
その会社の知り合いの社員から声をかけられて入社しました。
参事という肩書で、コンサルタント的な働き方をしています。
現場に直接出向くことはないので、上司も部下もいません。
人事権も決裁権もありません。
コンサルタント的に社員に指示を出すことはあります。
社員を評価しない、自分も評価されない働き方はとても楽な働き方です。
今月で62歳になります。
良かったことは、今まで培ってきた知識やスキルが活かせる職場であります。
そんな立場ですから周りの社員を客観的に見ることができます。
私は4回転職して5つの会社を経験してきました。
一生懸命働いているのですが、仕事が空回りをして上司から嫌われている40歳代の男性社員。人間関係のトラブルばかり起こしています。
常に、仕事の愚痴や同僚の陰口ばかり言っている50歳代の女性職員。どこにでもいるお局様です。
何をやってもできない、同僚からも見放された50歳代の女性職員。向上心のない一般職の成れの果てのような気がします。
評価権のある上司の前では隠している態度も、私の前では隠しません。
部下をまったく成長させる気持ちがない課長がいます。個人的な株の取引にのめり込んでいるらしく、仕事中も離席して携帯電話で誰かと話している姿をよく見ます。株取引で一財産を築いたという社内でのもっぱらの噂です。
もし自分の部下ならば、部下の成長のためにアドバイスをするのですが、上司と部下ではないので無視をしています。
若い頃の自分は、どんな社員だったか想像することもあります。
猪突猛進の社員であったことは間違いありません。
目標達成のために、周りの社員を鼓舞して、自ら先頭に立って、必死で働いていました。
楽して金を稼ぎたいと思っていた部下からは嫌われていたかもしれません。
効率の良い組織は軍隊です。
私は軍隊を目指していたのかもしれません。
社員の性格適性テストで、外資系企業のマネージャータイプと講師から言われたことがあります。
私は、不器用ながら一生懸命働いている社員には手を差し伸べることにしています。
自分がそうであったから、そんな社員の気持ちは分かります。
定年退職まであと4年間になりました。
「あなたがいて良かった」と言われる人になりたいです。