会社の60歳代後半の役員が女性社員に訴えられました。
メールで、女性蔑視の発言を書いて送ったからです。
私も対策委員の1人としてそのメールを読みました。
その役員は、昭和30年代に男兄弟3人の家庭で育ち、
その頃は「女は馬鹿だ」という言葉が飛び交っていたという内容でした。
弁護士を含めた会議で、解雇まで視野に入れて協議をしました。
確かに、昭和の時代にはそんなオジサンが数多くいました。
建設会社を経営している私の叔父は、私が20歳代の頃に、「女は娯楽の対象だ」と言っていました。
義理の叔父が、大手銀行の支店長だった頃に、社内結婚した奥さんを「こいつは自社製品だ」と自慢していました。
時代とともに価値観が変わっています。
最近、最大手の総合商社の友人と話をして驚いたことがありました。
子会社の社長が、不妊治療をしている女性社員に対して、自分の奥さんも不妊治療をしていた経験を話したら、セクハラで訴えられて、社長を更迭されて本社に戻ってきたそうです。
訴えられた女性社員は、「聞きたくもない話を聞かされた」ということだそうです。
今や、働かない社員に「働け」と言うと、パワハラで訴えられる時代です。
その役員は、まったく悪びれたうようすがありません。
反省できないのです。
昭和の時代と令和の時代の価値観は違います。
時代に合わせて価値観や生き方を変えないと、化石のような人間になってしまうことを痛感しました。
私は時代に敏感になって生きたいと思います。