訃報の葉書が届きました。
見ると28年前まで一緒に仕事をしていた私より10歳上の方の奥様でした。
実はその方が私の人生を大きく変えました。
私が茨城で大学時代を送っていたときのアルバイト先の会社の社長です。
私は大学時代にその方に気に入られて、大学4年次にはその会社で正社員として働いていました。
月曜日から土曜日まで働いていました。
大学4年次は卒論だけでしたからそれも可能でした。
私は大学を卒業して故郷の静岡に帰り、叔父の住宅会社で働いていました。
2年もすると毎日の飛び込みセールスに嫌気が指して転職を考えていました。
そんなときに、その方から電話があり、一緒に仕事をやらないかとのお誘いでした。
私は二つ返事で承諾しました。
そして、故郷の静岡から大学時代を過ごした茨城に戻ることになりました。
私が27歳のときです。
若いながらもそれなりの地位と収入が与えられていました。
しかし、7年もすると仕事のやり方に食い違いが出て、結局最後は喧嘩別れをしてしまいました。
私は転職したのでした。
私が34歳のときでした。
それからは年賀状だけのやりとりになり27年が経過しました。
私が故郷を離れて茨城に住んでいるのはその方の影響です。
その方が私に声をかけなければ、私は茨城に住むことはなかったでしょう。
その方の奥様には本当にお世話になりました。
最後は喧嘩別れをしたので後味の悪い想いをしていましたが、ずっとそのことが気になっていました。
その方は現在は71歳。
奥様は70歳で亡くなったようです。
ここ2~3日モヤモヤした気持ちでいたのですが、私の終活において、お世話になった人には感謝を伝えたいという想いがあります。
そこで、Facebookでその方を見つけ、メッセンジャーで連絡をしてみました。
返事がすぐに返ってきました。
私と喧嘩別れをした後でも、ご夫婦で私に感謝をしていたと書いてありました。
喧嘩をしたのは私の若気の至りだったのでしょう。
それを読んでいて、私の肩の荷が1つ降りた気がしました。
私の人生でモヤモヤしたものがいくつかあります。
終活でそのモヤモヤを1つひとつ消していきたいです。
死ぬ間際に後悔していることを1つでも減らしたいと思います。
私がお世話になった方はほとんど70歳を過ぎています。
だからこそ今のうちに会わないとモヤモヤが消えなくなってしまいます。
会いたい人には、会えるときに、会っておきます。