糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

後進に伝えたいこと①

本日も台風9号の影響で、強い風と共に雨が降ったり止んだりで家に閉じこもっている。

出かけることもないので、自分の人生の失敗の恥をさらすのも良いと思って書いてみる。

人生の山を登っている後進がより良い人生を送るために少しでも参考になったらと思う。

59歳の男が、人生を失敗した最大の原因は、【プライドが高過ぎた】ことである。

プライドが高いので本音で生きることができなかった。

家族にも本音を語ることができなかった。

自分以外を誰も信用していなかったのかもしれない。

40年以上前、故郷では両親と妹と4人家族でボロボロの市営住宅に住んでいた。

田舎なので、友人はたいてい一戸建ての家に住んでいた。

父親は真面目一筋の工場勤務の職工であった。

母親はパートに出ていた。

妹は知恵遅れで特別学級に通っていた。

家族は仲が悪かった。

父親は妹を可愛がっていたが、それ以外とは口をきかなかった。

母親は、短大を出ていて、勉強だけには厳しかった。

しつけなどまったくしない代わりに、毎晩私につきっきりで勉強を教えた。

勉強ができないと、怒りにまかせてはたきの柄で思いっきり叩かれた。

毎日ミミズ腫れが耐えなかった。

一日も早く家を出たかった。

未だに実家に帰りたいとは思わない。

母親と妹は健在だが、会いたいとは思わない。

実家には良い思い出がないからである。

高校まで地元の高校に通った。

大学受験にすべて失敗した。

誰にも相談しないで、故郷を離れて横浜で新聞奨学生となった。

とにかく家を出たかった。

新聞奨学生を2年間やるも大学には合格できなかった。

やむを得ず実家に帰り、友人の紹介で塾の講師のアルバイトを始めた。

塾の経営者が良い人で、大学受験の勉強を教えてくれた。

大学受験を目指す、浪人生も何人かいたので一緒に勉強をした。

その結果、地方の国立大学には合格できた。

同級生とは2~3年遅れて社会に出た。

大学でも会社に入っても同僚は2~3歳年下ということになる。

それが俺の劣等感の始まりだと思う。

その劣等感が強いがために、プライドが高くなってしまった。

それが周りの人を認めないことになってしまう。

周りの人を信用しないことになってしなう。

人を信用しなければ、人からも信用されない。

自分の失敗をさらけ出して、周りの人に謝れば、周りの人の助けを借りることができた。

それができるようになったのは55歳を過ぎてからである。

等身大の自分で生きれば良かった。

そうすれば、いろいろな人の助けも借りられたと思う。

見栄を張って自分を大きく見せることは大きな損失を呼ぶ。

ときには弱い自分を見せることも必要だと思う。