糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

縁を大事にする

遠く離れた故郷の墓参りに1年に1度行きます。

秋に開催される故郷の中学の同窓会に参加するときです。

私の祖父と祖母、父親が眠っています。

祖父は戦争中に病気で亡くなりました。

祖母と父親は平成の時代に亡くなりました。

母親が管理をしているようです。

私と母親は絶縁状態なので詳細は分かりません。

墓参りをするときには、近くに住む親戚の花が置いてあります。

1人は父親の妹の叔母です。

もう1人は遠い親戚の方です。

遠い親戚の方とは、祖母の姉の息子の妻です。

祖母の姉は戦後、満州から命からがら引き揚げてきました。

その姉を祖母が自宅に住まわせ面倒を見たそうです。

祖母も祖父を亡くし、女で1つで生活が苦しかったのでしょう。

息子である親父も、その妹の叔母も中学校しか出ていません。

祖母の姉には1人息子がいました。

その1人息子は必死で勉強し、地元の進学高校を卒業し、中央大学法学部で学びました。

祖母の姉が戦争の遺族会で旅行に行った際に、乗っていた飛行機が自衛隊機と空中衝突して墜落したのでした。

全日空の雫石の墜落事件です。

そのときの賠償金で、1人息子は建設会社を立ち上げ、会社を発展させました。

実は、私は大学卒業後2年間だけその会社で働いていました。

墓に置いてある花は、その建設会社の社長の奥さんだったのです。

社長もすでに亡くなっています。

満州から命からがら逃げていた主人を助けてくれた祖母の恩を、何十年も経っても忘れないで、墓に花を手向ける。

そんな彼女も80歳を過ぎていると思います。

私もすでに57歳になりました。

そろそろ自分の墓を考えています。

自分が死んだら誰が墓参りをしてくれるのだろうか?

別居中の妻も、家を出て行った長男も墓参りなどしません。

同居している次男もわかりません。

自分が死んでも、誰も困らないようにしておきたいと思います。