10連休の最終日。
この10連休の2日間だけは人に会った。
それ以外の7日間は布団の中で過ごした。
本日は、明日からの仕事に備えて、掃除と洗濯と布団干しをしている。
同居している次男は施設に出かけた。
3浪して大学に入った私は、人生を取り戻そうと大学時代から何かに追われるように働いた。
大学時代も勉強はほとんどやらずにアルバイトばかりしていた。
そもそも大学は入れる国立大学を選んだから、やりたい勉強ではなかった。
今思えば、劣等感の塊であった。
劣等感を打ち消すために、一生懸命働いた。
劣等感を打ち消すには出世するしかない。
それが出世欲に繋がった。
大手企業には勤めたことがないので、熾烈な出世争いはしたことないが、それでもいつも周りと競い合っていた。
今は何とか人には言える給与はもらっている。
しかし、家庭を顧みない生活をしていたので、妻とは別居することになったのだと思う。
57歳となり、定年まであと9年間となった。
役職定年まであと4年間である。
これ以上は出世はしないであろう。
先が見えてくると、これからの人生を考えるようになった。
人生は山登りだと思う。
頂上にたどり着くには、いくつかの登山道がある。
私は険しい道を選んだのだと思う。
頂上にたどり着いたのかは分からないが、登山は下山しなければならない。
下山する際には、険しい道を登ってくる後進に、励ましの言葉をかけてあげたいと思う。
険しい道を選ぶことは決して悪いことではない。
人間は試練を乗り越えることで心が成長するのだと思う。
険しい道を登ってくる後進は、志が高いはずである。
そんな後進が試練に心が折れそうになったときには、心の支えになってあげたい。
それが自分の人生に課された最後の勤めであるような気がする。