会ってはいないがSNSで繋がっている同級生がいます。
高校時代の女性です。
彼女は故郷の静岡に住んでいるので、クラスのまとめ役をしています。
ふとしたことでSNSで繋がり、数年前から交流をしています。
交流と言っても年に数回やりとりをするくらいです。
彼女から高校の還暦の同窓会の写真が送られてきました。
故郷静岡で1月中旬に開催されました。
私は散々迷った挙げ句に結局参加しませんでした。
何十枚もの写真がありました。
同級生とは卒業してから42年間も会っていません。
写真を見てもほとんどの人が誰だか分かりませんでした。
クラス別の写真を見ると、同じクラスの人が8人いました。
たまたま中学の同級生もいて1人は交流をしていました。
同じクラスの人は、有名企業の常務取締役や海外支社の社長、
地元の銀行の支店長や学校の校長先生ばかりでした。
人生の優等生ばかりです。
同窓会は人生の通信簿をつけられているような気がしました。
40人のクラスで参加したのは8人でした。
残りの32人は参加しませんでした。
参加しなかった人の中の何人かはすでに亡くなっています。
誰もが誇れる人生を歩んでいる訳ではありません。
辛い人生を歩んでいる人もいます。
故郷にも交流している友人は数名います。
故郷の友人はそれだけで十分だと思いました。
「ふるさとは遠きにありて思ふもの」
室生犀星の詩の意味が還暦になって心にしみるようになりました。