20歳代の社員と話をしていて気づくことは、働く価値観の違いです。
リクルートの「就職みらい研究所」の出しているデータを見て驚きました。
若者が会社を選ぶ基準は、「自分を成長させてくれる環境」です。
会社にしがみつく発想はありません。
若者は、人として成長することで会社に貢献しようとしています。
だからこそ、会社は社員のキャリアや成長をサポートする必要があります。
還暦の私が大卒で就職した頃には、1つの会社に尽くすことで、会社の業績がアップし、年功序列や終身雇用で社員に報いるところがありました。
若い頃は給料が安くても、年齢が上がれば給料が上がっていくという安心感がありました。
大量生産・大量消費で、経済成長していました。
しかし、現在の日本は、少子高齢化社会です。急激な人口減少に見舞われます。
大量生産しても消費ができません。
業績アップのためにはイノベーションの必要があります。
新しい付加価値を付けなければ物が売れません。
自分で考え、自分で行動し、周りを巻き込んで、成果を出すことが必要です。
私の若い頃は、上司に言われたことを忠実にやっていれば良かった。
ある意味、軍隊であった。
しかし、今や40歳を過ぎた上司は、会社のお荷物となってしまいました。
生産性が低くて、給料が高いからです。
その上司からしたら、若い頃に安い給料でこき使われて、40歳を過ぎてやっと管理職になれて楽をしようと思っていたのに、自分の上司と同じような高待遇はさせてもらえない。
会社が人生を保障しない時代です。
「幸せな人生の定義」を変えなければなりません。
私の時代は、大企業で働くことが、安定・安心・安全でした。
しかし、今の時代は、エンプロイ・アビリティ(雇用され続ける力)が必要です。
絶えず勉強をして、自分をアップデートして、社会に通用する力を身につけなければ、雇用が確保できません。
私は、社会に出てから35年が経過しました。
働く価値観がこれまで変わるとは想像もつきませんでした。
私の世代は、ある意味逃げ切り世代だと思います。
若者には、必死に勉強して、エンプロイ・アビリティ(雇用され続ける力)を身につけてもらいたいと願っています。