3年ぶりに静岡に出張しました。
コロナ禍が始まって以来の出張です。
静岡は私の故郷です。
東京駅から新幹線に乗るときには、必ず右側の席に座ります。
なぜならば富士山が見えるからです。
富士山を見ると複雑な想いになります。
懐かしさと虚しさが入り混じった想いです。
35年前に静岡で住宅の営業をしていました。
今回出張した地区は、当時、私が飛び込みセールスをしていた場所でした。
一軒一軒、徒歩で訪問していました。
35年経過しても体が覚えています。
住宅営業を2年間続けたところで、将来に不安を感じて転職しました。
ちょうど昭和から平成になったときでした。
故郷を離れた日のことを今でも鮮明に覚えています。
2月の寒い朝で、空気が澄んでいました。
富士山が目の前にくっきり見えていました。
将来への不安と期待が入り混じっていました。
富士山を見ると、必ずそのときの気持が蘇ってきます。
あれから35年。
還暦の歳になってしまいました。
紆余曲折の人生でした。
自分の人生はこれで良かったのだろうかと自問自答することもあります。
残念ながら曇っていて、富士山を見ることができませんでした。
曇っていても、35年前と同じ富士山がそこにはあります。
富士山は、自分の原点を思い出させてくれます。
富士山を見ると、頑張ろうと思えます。