人事の期末評価の面談を続けています。
20歳前半の社員を見ていると不安になります。
若者の人生は、私とは関係がないと割り切れば無視できるのですが・・・。
これからの時代は人口減少が続きます。
長期的に見て、増加に転じることはありません。
国内市場だけを相手にしている会社は、縮小する市場の中でもがき苦しむことになります。
となると、会社の規模も縮小せざるを得なくなります。
売上が減少すれば、給与を減額するか、社員数を減少するかしかありません。
そんな未来を若者には説明しています。
説教オジサン(オジイサン)にならない程度に話しています。
我々の世代は、年功序列・終身雇用がある程度保証されました。
仕事ができなくても会社にしがみつけば定年まで過ごせました。
実際、私が現在の会社に入社したときの課長は、まったく仕事をしませんでした。
10時に出勤すると、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいるだけが仕事でした。
たまの会議で不在にします。そして18時には退勤する。
現在は、仕事の成果を求められますから、そんな管理職はいません。
今後は、もっと仕事の成果を求められるでしょう。
3月に27歳の女性社員が格上の会社に転職します。
彼女は違う部署にいたときから、国家資格の取得のための勉強を、私が勤務時間後に自宅からZOOMで教えていました。
だからこそ彼女が転職するのは、悲しいですが、嬉しいことでもあるのです。
自分の部署で成長して、もっと条件の良い職場に転職するのは大歓迎です。
口には出しませんが、若者にはそうなって欲しいと思い教育しています。
会社は人生を保証しません。
自分が3回転職している経験から実感しています。
過去の負の遺産で、まったく働かない50歳代の社員が数名います。
全員年収は1千万円を超えています。
働かない上司の元で、ぬるま湯に浸かって生きてきた社員です。
性格が悪いわけではありません。
成長できる環境がなかったのです。
成長する努力を怠った本人が悪いのか?成長できる仕事を与えない会社が悪いのか?
そういう社員を解雇できない日本のシステムが悪いと思います。
評価面談をしていると自分が仕事の成果を出していない自覚がありません。
むしろ仕事ができると思っているのが悲しいです。
仕事をしない過去の上司と自分を比較しているのだと思います。
50歳以上の社員は逃げ切り世代と言われています。
しかし、20歳代の若手は、淘汰の荒波にどっぷり浸かることになります。
だからこそ、世間で評価される力を今の仕事で身につけようと話しています。
しかし、自分が20歳代の頃に、上司に言われた言葉が身に沁みなかったように、私の言葉も身に沁みていないとは思います。
ただ、自分が苦境に陥ったときに、どう生きるのかを考え実行できるようになってもらいたいと思っています。