糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

若者に元気を出してもらいたい

年に1~2回ですが社外から依頼されて講演をすることがあります。

昨日は、大学進学が決まった女子高校生3年生約100人に90分間の講演をしました。

大学入学までに3ヶ月間あるから有意義な毎日を送る方法を話してくださいとのことでした。

私などは人生の「しくじり先生」ですから偉そうな話などできないのですが、仕事のからみで依頼されて断ることはできませんでした。

これから未来がある女子高生です。

将来は子どもたちのお母さんになる人たちです。

おおげさですが、日本の将来がかかっています。

女性のキャリアについて話をしました。

受験→就職→転職→結婚→出産→子育て・・・

女性の人生の転機の話です。

大学が決まっているので、次の転機は就職であること。

社会で生きていく準備を大学時代にすること。

そんな内容をワークをさせながら話しました。

 

自分の新卒の部下を見ていて思うのは自己肯定感がありません。

自分に自信がないのです。

日本が経済成長していた頃は、若者には根拠の無い自信はありました。

とりあえずやってみること、いろいろなことに挑戦していました。

しかし、昨今は、失敗を恐れて何もしない若者が多くなっています。

コンフォートゾーンに留まっているのです。

そこで2つのことを話しました。

社会では成長し続ける人間が必要とされている。

学生時代にどれだけ成長したかを評価されて就職が決まる。

①自分の能力を少し超えたことに挑戦すること(ストレッチゾーンにいること)。

②挑戦したら失敗することもあるので、失敗したら素直に反省して、問題点を見つけ、改善活動を続けること(他責ではなく自責)。

最後に、高校卒業までに具体的に何をするのかを書いて提出してもらいました。

 

どうせつまらない話だから寝てしまうか、スマホで遊んでいるのだろうと想像していましたが、誰も私語もせず、真剣に聞いていました。

テレビなどでは遊んでいる女子高校生ばかり出てきますが、実はほとんどの女子高は真面目なのですね。

少子高齢化で日本経済が低迷していくことも理解しています。

専業主婦をさせてくれる男性などほとんどいないことも分かっています。

生涯未婚率が20%を超え、離婚率が38%となっている現代では、60歳に同窓会を開いたら、旦那がいる人は半分くらいしかいないわけです。

退職金も減額されて、年金もあてにならない。

厚生労働省が発表している2060年の女性の平均寿命は91歳です。

定年退職してからそこまで生きていくにはお金が必要です。

こんな現実が待ち受けているのです。

 

これからの世界は、女性は結婚して、子どもを産んで、育てるのが幸せという、これまでの幸福の基準は薄らいでいくような気がします。

親が女子に無理やり押し付けてきた価値観が薄らいでいるような気がします。

どんな時代になっても、自分に自信を持って、前向きに生きていけば、生活には困らないのだと思います。

久しぶりに熱く語ってしまいました。

私もまだまだ人間的に成長しなければならないと反省しました。