次男との2人暮らしである。
仕事をしていなかったときの次男は、ほとんど部屋に引きこもりである。
家事の分担をしている。
次男の担当は、夕食を作ることと、皿洗いと、ゴミ出しである。
あとは全部、私がやっている。
私が帰宅する時間は21時を過ぎることが多い。
夕食は、次男が作った食事を、お互いに1人で食べている。
家で会話をすることはほとんどない。
たまに2人で外食をするが、アクリル板越しでは、会話がほとんどできない。
私は職場では、プライベートの会話をすることはほとんどない。
職場の同僚は私が次男との2人暮らしであることは誰も知らない。
個人情報保護の観点から、同僚のプライベートを聞くことはタブーの風潮が強い。
新型コロナウイルス禍で、飲みニケーションも無くなった。
飲みニケーションというのは功罪ある。
現在は、自分の感情をさらけ出す場所がない。
私の悩みは相談しても解決できることではない。
だから誰にも相談をしていない。
1人で抱え込んでいる。
妻が家を出ていった直後は、途方に暮れていた。
精神障害の息子を2人抱えて、どう暮らしていこうかと悩んでいた。
通勤電車の中でも自然と涙が出てくるのを止められなかった。
2ヶ月後に軽い脳梗塞になった。
軽い障害は残ったが、軽症で良かった。
あれから6年。
何とか生きている。
自立をした長男も障害者雇用ながら仕事を続けているらしい。
次男も障害者雇用でパートながら就職ができた。
息子2人が自立できるレベルに達したら、私の役目も終わる。
あとは、世間に恩返しができることをやって、人生を終えよう。