昨日、部下の女性が退職の書類を私に手渡した。
彼女は61歳。
会社の定年は65歳である。
定年まであと4年ある。
彼女は短大を卒業して就職し、これまで40年間働いてきた。
最終的には課長まで昇進し、60歳の役職定年で役職がなくなった。
東京の短大を出て、東京の会社に就職した。
ちなみに独身である。
私は、彼女の私生活はまったく知らない。
選択定年制を選んだのである。
私が会議室に呼ばれて、退職の書類を手渡された。
40年間のさまざまな思いがよみがえってきたのだろう。
2人きりの会議室で、かなり長い時間、彼女の話を聞いた。
忙しい時期だったので、彼女の話を遮って、またの機会にゆっくり話を聞かせてくださいと告げた。
社歴は彼女は40年、私は14年である。
たぶん、いろいろ迷ったのだろう。
その結果、出した答えなのだから、止めなかった。
彼女は私より2歳年上である。
私も彼女のような決断をする時期に来ているのかもしれない。
この歳でも仕事があることは幸せなのかもしれない。
しかし、還暦過ぎてどう生きていくのかを真剣に考えなければならない。