役職定年まであと1年半を切った。
役職が無くなるとただの人になる。
私の部下には、50歳を過ぎても役職がまったくつかない女性が3人いる。
主任にすらなれない。
1人は独身、1人はシングルマザー、1人は自分以外の家族が身体障害者の方である。
どちらかというと、出世には興味がなく、給与をもらうだけの社員になっている。
会社はそれを許す方針なのでそれに従っている。
私の役職が無くなると、その3人と同じ立場になってしまう。
毎日雑用だけをこなす社員。
仕事の本流には参加できず、毎日虚しい日々を送ることになるかもしれない。
それでも給与は、役職手当だけが無くなり、その他はそのままで定年までいることができる。
我慢すれば給与は悪くない。
今まで仕事一筋で生きていたから、自分には仕事以外には何もない。
虚しい5年を我慢して生きるか、または違う仕事を始めるか。
ただ、今の仕事は最後までやり遂げたい。
私にできることを精一杯やって役職定年のゴールテープを切りたい。
最期は線香花火のように燃え尽きたい。
目の前の役職定年のゴールに飛び込むとしよう。