糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

生きる気力を保つために何ができるか

59歳になると出世をすることも難しい。

役職定年60歳。

定年65歳。

65歳までは正社員としての雇用は保証されている。

役職を外れれば、ただの人となる。

何の権限もない。

これからの仕事の気力を保つのが難しくなる。

これまでは出世をすることが目標であった。

出世をすれば報酬も増えた。

雑用もやる必要がない。

多少の接待費も使えた。

役職定年を過ぎたら、これらがすべてなくなる。

組織の人間関係とは冷酷なものである。

組織のヒエラルキーで命令指揮伝達系統が成り立つ。

上司の人間性など関係ない。

ただの人になったら誰も言うことを聞かない。

私は、どちらかというと自分の熱意で仕事をしていたタイプである。

仕事の成果を出すことに注力してきた。

社内政治は苦手なタイプである。

仕事の成果と出世は相関関係が低いことは十分承知している。

休日でも仕事のことばかり考えていた。

真面目一筋で生きてきた。

自分の親父は尋常高等小学校卒で、三交代の工場勤務であった。

雨の日も、風の日も、自転車で30分以上かかる工場に通っていた。

趣味もほとんどなく、家で寝てばかりいた。

真面目だけが取り柄であった。

私は子どもの頃には、そんな親父を軽蔑していた。

しかし、いつの間にか、そんな親父と同じ働き方をしていた。

同じは70歳で心筋梗塞で亡くなった。

親父が亡くなった歳まで、あと11年。

人生なんてあっという間である。

こんな自分の生活を支えてくれた会社に最後の奉公をしなければと思う。

生きてきた時代や環境が違う後進に、熱意を伝えることは不可能だと思う。

自分の役職があるうちに、仕事の成果が出るシステムを構築したいと思う。

これからの日本の人口減少を考えると、会社もあと10年くらいで危機を迎えるであろう。

コロナで更に早まっている。

後進を励ましつつ、自分を鼓舞して頑張ろう。