お盆に入り、仕事も休みになった.
緊急事態宣言の下で外出することもままならない。
台風が近づいているので家で大人しくするしかない。
雨風の音を聞きながら自分の過去を振り返る。
最近、痛感することがある。
それは5年前に軽い脳梗塞で入院した際に、年上の患者さんから言われたこと。
「部下はあなたの人柄に従っているのではなく、役職に従っているだけ。」
サラリーマンは職場の人間関係を勘違いしている人が多い。
役職者は部下を評価できるから、部下は役職者の言うことを聞く。
しかし、役職がなくなってただの人になったら、部下は言うことを聞かなくなる。
確かに、私も過去の上司とは交流はまったくない。
退職してまで会いたい上司はいない。
交流したいとも思わない。
二度と会いたくない人もいる。
私は現在59歳。
60歳の役職定年まであと1年半。
65歳の定年まであと6年半。
役職がなくなってただの人で5年間過ごさなければならない。
役職がなくなった自分に従う人などいないであろう。
所詮仕事の人間関係は損得勘定で動いている。
60歳を過ぎたら、利害関係がない人間関係を作りたいが、何をしたら良いのかが分からない。
家族が離散している私は、会話をするのは次男だけ。
次男も仕事が見つからなくて困っている。
甘い考えかもしれないが、いっそのこと60歳を過ぎたら、次男と商売を始めることも選択肢に入れても良いのかもしれないと思う。
今まで糸が切れた凧のように世間をさまよってきたが、そろそろ人生の最終段階に来ている。