二十年来の仕事の友人と飲みに行った。
私はもともとアルコールに弱い体質であったが、脳梗塞になった後はまったく飲まなくなった。
我々は2人とも57歳である、
30歳代の頃に知り合って、違う会社ながら同じプロジェクトに取り組んだ。
会社の利害を超えて、同じ目的追求のために必死で働いた。
良き同じ思い出を共有している。
そんな同志と久しぶりに会って話をすると気分が和らぐ。
辛い環境を一瞬でも忘れることができる。
57歳というのは微妙な年齢である。
まだこれからも頑張れるし、65歳の定年を見越して仕事をフェードアウトすることもできる。
私はこれまで出世をするために我武者羅に仕事を頑張った。
しかし、その代償として家族がバラバラになった。
これ以上は出世も望めない。
家族も元には戻らない。
これからどう生きるか。
次男が自立と自活ができるようになったら、現在の仕事にこだわるつもりはない。
自分の人生の締めくくりを、他の人が幸せだと思えるように働きたい。
家族ですら幸せにできなかった自分がいる。
その分、他の人を幸せにするように働いて死にたいと思う毎日である。