辛い経験を繰り返すと、心が鈍感になる。
辛いことに鈍感になるのは良いが、嬉しいことにも鈍感になってしまった。
笑えなくなってしまった。
心から笑うことができなくなってしまった。
世間話もできなくなってしまった。
感情の起伏を抑えるのに、心が保護回路を作ってしまったのだと思う。
淡々と生きている。
淡々と仕事をしている。
ロボットのようだ。
他人から見れば面白くない人間に見えるだろう。
仕事で人前で話すときには、仕事だと割り切って演じることはできる。
しかし、プライベートではそれができない。
いつも心に重りが乗っている。
妻と別居しているが、このままの状態で良いのか?
障害者の息子たちが自立ができるようになるのか?
同居している障害者の次男が働けるようになるのか?
脳梗塞と糖尿病を薬で抑えているが、今後健康が維持できるのか?
悪いことばかり考えてしまう。
おまけに仕事でも嫌なことがあった。
前向きな気持ちで生きようと常に思うのだが、その気持ちを持続させるパワーが不足している。
心のエンジンの回転数を上げなければならないことはわかるのだが、重りの重さがだんだん重くなっている。