糸が切れた凧の毎日

これまで散々世間に迷惑をかけてきたので、これからは世間に恩返しをする番だと思っています。 周りの人の心に火を灯し、少しでも元気になってもらえれば、私も元気になれます。

人生で大切なこと

年賀状を見ていて思うことは、幸せって自分の心が感じることで、それは他人からの評価ではないということです。

これは、私が宗教にかぶれたわけではなく、自分の人生経験から悟ったことです。

 私の年代になると、サラリーマン人生で組織を上り詰めた人も出てきます。

会社で言えば、社長とか役員とかです。
地位も名誉もお金もある人です。
それとは逆に、体を壊して、50歳より前に退職する人も出てきます。
今年の喪中の葉書には、60歳で亡くなった元上司、49歳のご主人を亡くした元同僚もいました。

 割と身近に人生を歩んで、苦楽を共にした人と話をしていると気付きます。

組織を上り詰めることは悪いことではありません。
しかし、無理をして犠牲にしているものが多いです。自分の体であったり、部下であったり、家族であったり・・・。

 人生って山登りと同じです。

山を登っているうちは気が付かないことが多いです。
競争的な企業では、ライバルを押しのけて登ることも要求されます。
20歳代、30歳代は、体に無理が効きますから、睡眠時間を削ってでも仕事をします。
しかし、その歪(ひずみ)は必ず40歳代、50歳代になって出てきます。
いくら社長になったからと言っても、定年になれば「ただの人」です。誰も命令に従いません。

誰もが人生の山を下らねばならないわけです。
自分本位で人生の山を登った人は、山を下るときには誰も寄り添ってはくれません。
山登りは、登りよりも下りの方が危険なのです。
役職があるから部下は従っているだけで、役職が無くなったら見向きもしません。
会社の利害関係のある人間関係ってそんなものです。

 今、まさに人生の山を登っている20歳代、30歳代の人に伝えたいことは、「人に親切にする」です。

見返りを期待しない「無償の愛」です。
楽しいときだけ、一緒にいる友人との縁は長続きしません。
苦しいときに、寄り添ってあげられる友人は一生の縁になります。
人生山あり谷あり。
谷のときに一緒にいてくれる友人がいるかどうかで人生は変わってきます。

 私は30歳代の頃には年賀状を300枚近くやり取りしていました。

学生時代の友人、仕事がらみの友人、飲み友達・・・。
しかし、結婚したり、転職したり、引っ越しをしたりしているうちに、今では100枚くらいになってしまいました。
この100枚のうちで、一生の縁だと思うものは数枚しかありません。

後悔先に立たず。
20歳代の人の教訓にしていただけるように恥を忍んで書きました。

 会社の愚痴や同僚の陰口は必ず相手に伝わっています。

自分の不機嫌を周りに当たり散らしている上司は、周りの人に恐怖を撒き散らしています。
そんな人は必ず不幸になっています。
自分の口から吐いた毒は、最後は自分に戻って自分を潰します。

やはり、周りの人に感謝をして笑顔で生きる人が一番幸せになっています。

私は宗教家ではないですが、そう実感する毎日です。